教職員の教育・研究・大学運営・社会貢献活動等における役割を明確にし、教職員の役割を改めて考える。その上で、教職員の諸活動を評価し、社会へ公表する。
大学の教育・研究が革新的な高度化と地球規模での国際化の潮流を受け、大学の取り組みに対する知識基盤社会からの期待がさらに高まり、大学教職員の役割、資質と能力への要請は大きく変化している。そこでまず、高度な専門性を要する教育・研究、高度化・複雑化する大学行政に対応する教職員のバックグラウンドの変化を踏まえ、その役割を整理し、可視化する。その上で、教育・研究・大学運営・社会貢献活動など、教職員が担う様々な責務に対して、公平・公正な基準に基づいた客観的評価を行い、これを社会へ公表することで説明責任を果たす。
国際化の中で人材の流動化は避けられない。有能な教職員の獲得または流出防止のために、また限りある資源を有効に配分するためにも、現行ルールに囚われない教職員数の適正化および職務内容とその貢献度に即した給与体系の多様化をも視野に入れて検討する。
これらの取り組みは、早稲田大学のみに留まらず、大学が担うべき新たな責務をフォーマットする試みとして、日本の高等教育の発展に大きく寄与するものである。